都市部の他科開業の傾向です。
ご参考になれば幸いです。
―近年の開業パターン
コロナで自粛後に新しい開業が増えました。
予約は、ネットで事前に予約をして
問診は、概ね予約時に症状を記入します。
受付は、対面で行い、保険証の確認と会計だけします。
待合室の広さは、最小限に抑えて患者さん用イスだけのスペースです。
この診療科目は、主に皮膚科、耳鼻科、小児科、内科系になります。
診察を主体にして、診察室で機能する非常に効率の良い
小さいクリニックです。
加えて処置室を設けます。
また、アクセスは、駅から近く利便性が良いことです。
―患者さんからの利便性が良いこと。
―予約診療があり時間に行けば良いこと。
―短時間で、通院が終わること。
診察が予定時間内に終わることは、患者さんにとり精神的な負担が少なく
メリットが大きく、クリニックにとり効率が良いです。
―初診料、再診療の定義
問診、視診、触診、聴診などの手段を通じて、医学的見地から疾病に対して
一応の判断を下すこととされています。
症状、疾患に対して、治療、処方のため診察を通して診断等を行います。
cf
初診288点
再診73点
従って、医師の診療の対価になります。
― 診療科の初診、再診料の割合
クリニックの初診、再診寄与率は、平均13%です。
寄与率とは、全体を100とした場合の各構成比です。
日本経済新聞の場合、クリニックは、約14%〜19%を推移しています。
一方で、整形外科は、11%程度です。
このことから、整形外科外来の初診率の低さが分かります。
初診を重要視すれば、コスト構造も変わります。
基本的に医師の診断に対する収入で、これが収入源になります。
―診療単価の違い
クリニックの診療報酬 平均691点
整形外科外来の診療報酬 平均450点
従って、その分、他の診療科と比較した場合に
診療報酬は、低く収益性が低い診療科なのか分かります。
―効率的にするには
規模を小さくすることは、当然、収益性が高くなります。
テナント料、人件費、維持費のコストはかなり抑えられます。
また、小規模で維持、管理の負担は少なく
初診料がそのまま収益に反映して面積が狭いほど、高収益になります。
―患者さんからの要望
患者さんは、必要な時に専門医に紹介をしてくれること
どんな病気でも診療してくれることを期待します。
これまでの既往症や、家族背景の把握をしてくれている点などから
クリニックを信頼して、来院をします。
―クリニックのメリット
初診料は、医師の診断の報酬料として考慮すると、収益として確保したいです。
拡大、拡張する傾向より、医師の診断の対価を他へ分散せずに
収益性を高めることです。
収益性を高めるには、広い面積は不要で固定費を抑えて
何処まで設備投資をして機能を高めるかで変わります。
初診の取り込みを多くして、診察は、回転率を上げます。
比較的にシンプルの考えると良いです。
参照引用
厚生労働省
日本経済新聞
Ginza@147(経営) Case 11 シンプルな開業
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