医療と経営について専門の整形外科コンサルコムです。
今回は、医療の目指す方向についてです。
ご参考になれば幸いです。
―社会変化と文明開花
マクロ環境変化で、物価の高騰、エネルギーが上昇して先の展望が見出しにくいです。
また、これから社会保障費の財源が困難な事象に至りました。
2000年代以降から、パソコン、インターネットの普及で、各個人で世界の情報が
入手出来るようにました。
パソコンやネットは、一つの文明開花です。
一方で、この数年間は、コロナ感染症のリスク軽減ために入出国に規制がかかりました。
まるで鎖国のような流れでした。
今後、どのようにしたら良いか方向が見えない時です。
日本で、過去に同じような事象が起こり乗り越えました。
国家が微弱な体制の時に渋沢栄一は、健全な事業の推進に向けて功を成し遂げました。
―倫理の伴う行動
人の上に立つ人は、立ち振る舞いに留意をして人から信用をされます。
理由は、組織の中で、個人が営利だけを目的に追求をすると、立ち振舞いの面で
モラルが低下してしまい立派に見えないためです。
従って、行動や言動など立ち振る舞いが、立派かどうかで人からの信用を築きます。
資格や、地位に甘んじることではなく、日頃からの習慣、振る舞いの積み重ねが人格形成に及ぼします。
信頼が伴わななければ、組織として運営は困難になります。
人を纏める立場にある地位の人は、倫理感を持ち得ることです。
人としての豊かさは、倫理を伴う品性です。
―営利目的を追求した場合
例えば、 患者さんを蔑ろにした。治療をしない。高い検査代が負担を生じる場合。
他クリニックへ誹謗目的の口コミ投稿など。
患者さんが納得の出来ないために目的と異なる方向を歩みます。
従って、モラルの低い医療を提供することになります。
―公的な事業
国の公益に繋がる考え方を導入します。
公は、国のために発展する事業のことです。
個人の私的な欲望を追求することではなく、困難な時にどのようにすれば
国へ事業として貢献が行えるかを考えます。
例えば、地域社会へ貢献する考え方も可能です。
事業の経営は、クリニックの利益だけではなく、本来は、スタッフのため、各取引先のため、地域のために
健康な生活が送れるように、健康を提供して初めて貢献が出来ます。
通常、私的な事業のために公益と考えないですが、個人の営利を追求して目的とすることではなく
クリニックの事業を安定して継続するには、私的な考え方より公的な考え方を優先します。
公的に貢献が果たせているかどうか、クリニックの役割を垣間見てください。
―良い医療
困難を乗り越えるには、今まで以上に意識改革が必要です。
人として、尊敬されるような立ち振る舞いをして、信用を得て初めて周囲から認知を受けます。
より良い医療の開業は、高度や、専門的なことの追求以外に、加えて
公的な使命感を持ち貢献が出来るかです。
最終的に、信用があれば社会で認められます。
その結果として、利益へと繋がります。
さらに、人々を豊かにして社会貢献を果たすことが、事業の本来の在り方です。
利益だけを目指すことではなく、スタッフや取引先、地域の人ために多くの人が享受をして
豊かで人々が幸せになることです。
『渋沢栄一 論語と算盤』 2021年 守屋淳 NHK出版
Ginza@122 (その他)
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