今後、日本の発展の要素に人的資本経営とリスキリングの導入についてです。
ご参考になれば幸いです。 2024/11/20
―インフレ時代の賃金
インフレは、お金の価値が下がることです。
これからは、毎年3〜5%はインフレが上昇すると考えられます。
例えば、商品を5%値上げすると、売上も5%上がります。
企業、クリニックの経営者は、翌年以降もインフレが上昇すると
思わないため、ベースアップは消極的に捉えがちです。
何故なら賃上げは、一度決めた待遇を元に戻せなくなるために
ベースアップをしにくいのが現状です。
今後は、インフレに伴いベースアップを5%位は、引き上げないと
行けなくなります。
―発展の要素
世界は分断が起こり、国間の緊張が高まりつつあります。
グローバル企業は、一部、中国から撤退を始めています。
そのような中で日本は、安全で割安でかつ、優秀な人的資源の豊富な
場所です。
位置的にアジアの拠点として、地政学で優位性にあります。
―日本への影響
海外企業は、輸出などの面から日本へ生産拠点を進めています。
この為、日本へ「人、もの、カネ」の資源が流入しやすくなります。
今後は、日本の経済の安定を図ることが期待出来ます。
加えて文化、芸術、アニメーションなどソフトパワー文化があり
海外から日本に関心を持つ人が多いです。
更に円安に伴い「もの、サービス」が安く対価が受けられます。
従って世界から、日本へ人的資源が集まり易いです。
これが、日本の未来に大きくポジティブなマインドへと働きます。
―日本の強み
日本は生活水準が高く、経済力も高いです。
また、組織は、秩序や体系のもと、人々が統一した行動を取ります。
このため、人的資源を活用して成長を目指すために「人」を重視します。
―人的資本経営
人材を「資本」と捉えて、その価値を最大に引き出して
企業の価値向上に繋げる経営のことです。
2023年から義務化になりました。
人手不足は、AIで置き換えが可能になり、生産性の向上に寄与します。
例えば、AIで置き換え可能な職は、単純作業、事務系の仕事などです。
従って、人でしか出来ないスキルを身につけます。
―リスキリングの導入
√ リスキリングとは
2018年 ダボス会議で、第4次産業革命に伴い、技術変化に対応するため
今までのスキルで対応が出来ないので、スキルを獲得のために
リスニングが提唱されました。
2021年 日本はリスニングを導入して、職場で学び直しを促進します。
Ex, リカレントは、個人が行うことに対して、リスキリングは企業が行うこと。
―具体的な内容
人材開発支援助成金について
√ 人材育成支援コース
新たな分野で必要となる専門的な習得や、職務に関連した
知識や技能を習得するための訓練に対しての給付です。
√ 事業主へ助成されます。
一年間で3回まで受給される制度です。
√ 受付期間 2027年3月まで。
√ 留意事項 各都道府県労働局へ相談をします。
訓練開始から1ヶ月前までに事前に書類を提出します。
√ 受給割合 例 10時間以上の研修でOFF-JTの場合
研修費用の経費45〜60%が対象になります。
―クリニックで研修例
クリニックで、リスキリングを行います。
具体的には、外部講師を招きます。
例えば
サイバーセキュリティについての知識導入
ソフトウエアの知識やDXの理解
緊急時の救命対応の仕方
感染症予防の対策の取り方
リハビリテーション医による講習会など
日常の単調な診療に、新たなことを見出すとスタッフは
モチベーションが上がります。
また、専門家からの事象を知ることで、現場の意識が変わります。
スタッフ教育は、質を高めるうえで貴重な機会になります。
参照引用
『エブリシング・バブル終わりと始まり』2024年 エミン・ユルマズ
株式会社プレジデント社
厚生労働省
Ginza @156(財務) リスキリング 2024/11/20
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