整形外科コンサルコムです。
今回は、マイナンバーの医療費の負担についてです。
ご参考になれば幸いです。
今期に入り、不確実が高まり環境が変化をしました。
例えば、物価の高騰、円安の影響、電力不足によるライフラインの上昇と
改善策の見通しが立たない中で、生活の不自由さを感じます。
さらに、マイナンバー保険証の普及のために
医療費の支払い増額が、提示されました。
現在、マイナンバーカードの普及率は64%で
申し込み期間が延長されました。
国民保険制度として保険証の機能を行うには、100%近く
カバーすることが必要になります。
―DX化のために
DX(デジタル、トランスフォーメーション)でマイナンバーカードを
普及して推進です。
これは、データを活用して利便性を向上させ、ITを活用化する
段階のことです。
これにより経済と財政の一本化の推進が図れます。
令和6年に現行の保険証の廃止を目指します。
マイナンバーカードは、租税回避の目的で、普及を推進しているため
純然な所得だけの人は、余り関係がないところです。
A―患者負担の増額
保険証は、生活に欠かせないためマイナンバーに移行する際に
高齢で一人暮らしている人、離れた場所に居住している人など
手続き上で困難な人もいます。
また、来春以降に、現状の保険証を提示すると3割の人で20円ほど
支払いが増加します。
本来であれば、病院でマイナンバーの持参をする人に対して
負担額を軽減するなら、患者さんに取りメリットがあります。
マイナンバーを保険証に移行する手続き、切り替への必要性の周知
さらに、どちらの保険証を提示しても自己負担の増加になります。
―マイナンバー保険証の加算
初診料 / 7点
再診料 / 4点
外来診療加算 / 4点
B―クリニックの便益とデメリット
保険証扱いの場合は、20円と僅かな増収になります。
例えば整形外科で、1人単価を1000点とした場合
外来診療加算を入れて11点の場合は
初診患者さんの90人分に当たります。
これより、一人でも患者さんに来院して戴く方が高いです。
患者さんの通院減少は、さらに大きい影響を及ぼします。
―デメリット
整形外科は、痛みの軽減のために、どうしても通院回数が増えます。
一方で、このマイナンバーの加算により、さらに患者負担が生じるために
患者さんは減少します。
患者さんに負担を強いることは、20円の収益よりリハビリ通院など
1人の患者さんの来院の機会を失うことの方が、大きいです。
何故なら患者さんは、今のような経済状況の中で、負担額の増加に伴い
敏感に反応します。
―問題点
普及を目指すには、マイナンバーカードが保険証であることを認識するまでの時間が必要です。
加えて患者さんの負担増加により、整形外科のクリニックで患者減少に
つながることは、避けたいです。
各省庁間のDX推進に関しては、遅くとも令和6年に廃止予定を目指します。
保険証を扱う病院が担わなくても良い作業です。
このマイナンバーの保険証の導入が、本当に『今』必要な時期でしょうか。
コロナ感染症の拡大の中で、医療は、安心して誰も受診が出来る制度です。
マイナンバーカードの費用負担で、早急な是正は、医療制度が目的を果たせなくなる可能性があります。
厚生労働省
厚生労働省
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Ginza@ 117(事務)
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